田中のくせに!!




「えっ……」



莉恩ちゃんの頬が、みるみるうちに赤く染まる。



この反応は!



「いるんだ!?」



勢いこんで尋ねると、莉恩ちゃんはコクッと恥ずかしそうに頷いた。



か…


可愛いー!!





「誰だれ!?」



「つーかもう帰ろーぜ、明日も学校…」



「田中は黙ってて!」



いいところで邪魔してきた田中。


まったく空気が読めないな。





「え…、と」



莉恩ちゃんは地面を見つめてモジモジしている。




「いいじゃん教えてよ〜!
ホラホラ〜!!」



「周防…お前なんかオバサンみたいだぞ」



「だから田中は黙ってて!!」