田中のくせに!!






「あいつ…!!」



なぜか旭さんが出て行ったドアを睨みながら、拳を震わせている田中。




「…ど、どうしたの?

あ、わかった!あんだけ早く出て行けなんて言いつつ、実は寂し「んなわけあるか!」




あたしの言葉を遮り、振り向いた田中から鋭い視線が飛んでくる。




怖っ!!





「え?何?何でそんなに怒ってるの?」




あまりの迫力に少し後退りしながら聞くと





「…っ!」


「…おまえ、隙ありすぎ」





グイッと腕をひかれて、近くなる距離。




つかまれている腕が熱い。





…な



なにこれ!?