田中のくせに!!




一時間後。




「では…



ジャンケン、ポイッ!!!」




旭さん、パー。


あたし、パー。




田中、グー。






「はいっ光の負けー。
後片付けよろしくお願いしまぁーす♪」



見事、後片付けを賭けたジャンケンに負けた田中は、渋々キッチンに向かった。




「ったく…だからジャンケンは嫌だって言っただろ!?」




どうやら田中は、ジャンケンが弱いらしい。




「はい、文句言わなーい。

じゃぁ俺はまどかちゃんと、親睦深めてくるから♪」



「は!?」




田中の目がギロリと光る。




「そんなこわい顔すんなよー。別に襲ったりしないって♪」



「お、襲っ!?」




思わず顔をあげると、旭さんはパチリと瞬きを一つして、あたしの肩をガシッと抱いた。




「なんだよー?こんくらいで赤くなっちゃって、まどかちゃん可愛いー♪」




「い、いや…!」




そしていつも思うんですけど顔が近い…!!




やんわりと旭さんの体を押し返そうとした、その時。





「っと。危ねー!」




…あたしと、旭さんの間をすり抜けたもの。




「おい光!スポンジ投げんなよー」



旭さんが苦笑しながら、泡付きのスポンジを拾い上げた。




…え!?田中、スポンジ投げたの!?