「ついに別れの危機かもな」 「ちょっ、やめてくれよー! ミキに捨てられたら俺、生きていけねー!!」 「だったらこんな所ですき焼きしてる前に、早く帰れ!」 田中は相変わらず旭さんに手厳しい。 「まぁまぁ…田中。 せっかく旭さんが準備してくれたんだし、今はすき焼き食べようよ」 ほら、と肉やら野菜をよそったお椀を田中に渡すと、田中は「ったく」と悪態をつきながらも、渋々それを受け取った。