「あ。おっかえりぃー♪」
アパートにつくと、旭さんは既に帰ってきていて
キッチンで大量の野菜を切っていた。
「…なにそれ」
「なにそれって!
見たら分かるだろ?
すき焼きだよ、すき焼きー♪」
眉間に皺を寄せる田中に、楽しそうに答える旭さん。
「あ、まどかちゃん!
そっちの肉運んでくれるー?」
「あ、はい!」
言われた通りにお肉が大量にのっているお皿を取り上げる。
「ってかこれ、なんかすごくいいお肉じゃないですか!?」
「んー?まあねー♪」
ニヤリと唇の端を持ち上げる旭さん。
「今日はね、俺の奢りだから、2人は気にしなくていーよ♪」