強引につれてこられたのは、小夏と友梨たちの部屋。




「あれ、みんなは?」



「この部屋、あたし達以外みんな運動部なんだよね~」




小夏が答えてくれる。


その横で、ガサガサと荷物を漁っている友梨。



「まどか、顔洗ってきて!あたしの使っていいから」



そしてポイッと投げられた洗顔フォーム。



「わかった~」



なんだかよく分からなかったけど、とりあえず洗面所に向かった。



タオルで顔を拭きながら部屋に戻ると



「こっちこっち」



小夏に腕を引っ張られ、鏡の前の椅子に座らせられる。




目の前にはズラッと並べられたメイク道具…



「まどかはただ座ってればいいから♡」



友梨が鏡越しにニコッと笑った。