「おいしい?」



「あ…はい、すごくおいしいです」




そして日曜日



あたしは三浦さんと、ランチに来ていた。



つれて来てもらったのは、高級そうなイタリアン。




でも正直…あたしの舌がたぶん、カンッペキに庶民だからなんだろうけど。




あんまり味が無く感じる、このパスタ。




田中の料理の方がよっぽどおいし…




「そっか、よかった」




なんて、目の前で微笑む三浦さんには、とても言えない。