「へぇー、まどかもそんな人できたんだ?」
小夏が意外そうな視線を向けてくる。
「べ、別にいい感じっていうか…」
恋愛経験皆無のあたしには、
どっからどこまでを一体、いい感じというのか…わかりません。
「でも、家まで送ってもらってたじゃん♡
連絡先、交換したんでしょ?」
「まぁ…」
帰り道に聞かれたから、一応。
「で、まどかはラインとか、したの?」
瞳を輝かせて、身を乗り出してくる友梨。
「したっていうか…向こうから、きた」
「えー!?なんて!?」
「え?な、なんだっけ?
なんか…
次は二人で会いたい、みたいな?」
「きゃーっ!!
キタ、それ!!!」
何がキタのか分からないけど、興奮ぎみに騒いでいる友梨。
「それ、イケるよまどか!
大チャンス到来だよ!!」
「え…だ、大チャンス?」
「そうだよ!
この勢いで三浦さんを、彼氏にしちゃえ~♡」
彼氏!?