一目惚れ まさにそれだった。 彼をみた瞬間に私の心は震え上がったのだ。 「おはよう」 気づいたらそう声をかけていた。 高校に入学して2週間。 私、三月 涙(みつき るい)は初めて自分から男子に話しかけた。 ずっと来ていなかった私の隣の席の主。 名前は山口 涼太(やまぐち りょうた)。 明るい茶色に染めた髪の毛。 スッと伸びるきれいな鼻。 少しつり目な大きな目。 そして形の良い唇。 完璧という言葉はこの人のためにあるものだと私は思った。