「駅前の喫茶店…。初デートもあそこだったよな」


「何でそのこと覚えてるの?すっかり忘れてると思ってた」


記念日にも関心がなくて無頓着なリューヤ。
初めてのデートの場所を覚えてくれいたのは意外だった。


「大切な、お前との初めてのデートだったから、忘れるわけない」


「いつもリューヤはクールで何考えてるかわからないし、あたしとも遊びで付き合ってるんじゃないかって不安だった」


「大切すぎて、お前が。大切だし好きだから一緒にいると緊張して冷たくなっちまうんだ。ごめんな…」