大好きなんです、先輩。

だってそれどころじゃなかったんだ。

航介先輩は

だまれ。という言葉とともに

私を抱きしめたから。

びっくりして声も出なかった。

「あ、あ、あの。」

やっと出た声は震えていて

「か、彼女がいるのにダメですよ。」