大好きなんです、先輩。

先輩はビックリしたように目を大きく開いて

「萌絵…」

と呟くとあの日と同じように

私の腕を引っ張って歩き出した。

着いたところもあの日と同じ。

「あの、先輩… 私先輩に謝ら…」

「だまれ。」

謝らなきゃいけないんです。

と言おうと思ったのに言えなかった。