郭の外だろうと内だろうと、 自分を許してくれる世界なんてないのです。 「…抱いたあと、 私を殺してください」 「「!!?」」 「好き好んで 生まれたわけではないんです。 恋しいと思う心を知れた私は、 母と同じように罪を作ってしまう前に…」 死など恐れていませんでした。 意味もなく生きているよりましですから。 「姐様たちが二人を好意を寄せていていらっしゃるのに、 使い物にならない人形が 相手なんてしていいはずがないです。 …私には秋良様しかいないのです」