連れてこられたのは体育館裏。


「なんでしょうか…?」


「俺さ、神谷さんの事好きなんだ。よかったら付き合って下さい!」


そう言って頭を下げた。


え!


「あの、さっき初めてあったのに、返事なんてできません。ごめんなさい」


桐谷くんは、残念そうな表情をすると、


「そっか。分かったよ。じゃあ、友達から始めない?」


友達…


「はい。喜んで。私の事は、結愛でいいので。」


「じゃあ、俺の事も翔でいいよ。」


「では、失礼しますね。」


「おう。」


そう言って私たちは、教室へと戻っていった。