ヤンキー君に恋された!?

唇が離れると…


「やめて下さい!セクハラですよ!?」


「君が断ったからだ。でも今から、もっと気持ちいい事してあげるからね。」


や、やだ!


私が怖くなって目を閉じた。その時ーー!


バンッ!!


「おい。高城、何してんの?」


思いっきり空き教室のドアが開いた。


そしてそこに立っていたのは…


「ゆ、優羽!」


高城くんが驚いたこわばった表情で優羽を見つめている。


「高城~。神谷と何してたわけ?なぁ?」


優羽が制服のポケットに手を入れてこちらへ向かってくる。


迫力があって、なんか怖い…


「え、いやその…何もしてないです…」


「何もしてないだとぉ?嘘ついてんじゃねぇぞゴラァ!何もしてないで結愛がこんなに震えてるわけねぇだろ。正直に言え!」


震えてる…?


私は自分の肩に手を置いた。


あ、本当だ。震えてる…