ヤンキー君に恋された!?

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…


一時限目の授業が終わり、休憩時間となった。


「ねぇねぇ!結愛ちゃん!彼氏とかいんの?!」


いっせいに私の席に、皆が集まってきた。


「い、いませんけど…。」


彼氏なんて…男の子と話しもしたことがなかった私にいるわけないじゃん。


それに、急に何!?


「え!こんな可愛いのに彼氏いないの!?やっりぃ!俺と付き合わない?楽しい事いっぱい教えてあげるからさ!」


え……急に言われても…


私が困っていると、


「おい。純粋な結愛に、変な事教えないでくれる?」


その声の主は私の後ろに立っていた。


ーー仁…


「あ、仁じゃねぇか…!結愛ちゃん、怖がらせたりしてごめんね!じゃ…!」


そう言ってその男の子は、どこかへ行ってしまった。