桜の魔法



「花奏ちゃん‼︎
大丈夫⁉︎」


どれだけ声をかけても返事がない。



頭を打ってるかもしれないから、下手に動かせない…


とりあえず意識があるのかだけ確認するために、自分の手を花奏ちゃんの口元にもっていった。


息はしてる…よな。



その時触れた花奏ちゃんの顔は、手が火傷する程に熱かった。

俺は慌てて額に手を当てた。



「あっつ…」