大竹海斗SIDE

ガシャンと

上からガラスの割れる音がした。

反射的に上を向くと

小さい少女が落ちてきた

俺はその少女をギリギリ受け止めた

少女は

「た、す、けて…」

と、言い、気を失った

俺は腕のなかにいる少女を見て、助けたい。

この女が欲しいと思った。

よく見ると怪我だらけだった…

俺は道路に止めておいた車に乗り、

『透、奏の所へ急げ。』

「うぉ、どーしたの?その子!?」

『いいから急げ』

「あ、あぁ…」

『後で説明する…』

ブロロローーン

車が走り出した…

俺は少女の頭を膝の上におき、髪を撫でた…

それはまさしく愛おしい者を見る目で…

キキーー 車は 奏 の所へついた

奏とは、大竹組の闇医者だ。


中嶋 奏 <なかじま そう>

大竹組の闇医者、俺と結構仲がいい。


岡本 透<おかもと とおる>

俺の側近 結構チャラい


ちなみに、俺は

大竹 海斗<おおたけ かいと>

大竹組の若頭、まぁ、時期 組長だ。

大竹組とは 世界No.1の組だ。


説明は ここでとりあえず終わりだ。

本編に戻るぞ…


俺は少女をお姫様抱っこして、車を降りた

「なぁ、その子だれな訳?」

『知らねぇ。とりあえず 奏 の所へ行くぞ』

「チェッ まぁ、いいや、後で教えてよね♪」

『こいつは俺のだ。手ー出すなよ』

「お、ついに海斗にも本命ができたか?ニヤニヤ」

『チッ ついたぞ…』

ガラガラガラ

『奏、こいつを見てやってくれ』

「ん?珍しい、海斗が女をつれてくるなんてな…」

『いいからさっさと見てやれ』

「はいはい。じゃあ、ここに寝かして」

『あぁ、』





『どうだった??』

「全体的に打撲、骨折、火傷など、その他もろもろ… 今、生きてる方がおかしいくらいだった…」

『!!大丈夫なのか?』

そんなに酷かったのか!?

「あぁ、今はぐっすり寝てる…」

『そうか。』

「ねぇ、あの子 のこと教えてよ」

『ん?あぁ、いや、何か…新美の家の二階から落ちてきた…』

「……はぁ!?」

『そして、何か 「助けて…」って言ったから…』

「いや、言ったからって…」

「それで、惚れてつれてきたと。」ニヤニヤ

『なっ』

いつばれたんだよ!

俺はニヤニヤしている奏を軽く蹴った…

「グエッ いきなりとかヒドッ」

「あははっ!!大丈夫かー?ははっ!」

俺は二人をおいて少女がいる部屋へと向かった

ガチャ

少女はスースーと寝息をたて、眠っていた

俺は少女が眠っているベッドのすぐ近くに椅子を置き 座った

そして、俺は とても小さく、手放してしまったらもう戻ってこないような愛おしい少女の手をつなぎ髪を撫でた

……俺はいつの間にか寝ていたようだ