「だからね、私が両親を殺したの。許されるはずがないんだよ」


そう言った私を空牙は抱きしめてこう言った


「それは違う胡桃。ご両親は胡桃にそんな思いをさせるために逃がしたんじゃない。胡桃に幸せになって欲しくて逃がしたんだ」

「でも…………」

「逃がす時に言ってたんだろ?幸せになれって」


「うん………」

「だったら幸せになって両親を安心させねぇとな?胡桃」


そう言って私に優しい笑顔をくれた

「うん!」


「あ、それより谷中から心臓病って聞いたんだけど平気なのか?」


「あ、うん。激しい運動とかしなければ大丈夫だよ。普通に生活する分には問題ないから」


「そうか。辛かったら無理すんなよ?」

「分かってるよ。それよりみんなにも話さなきゃ」

「そうだな行こう」


私がベッドから降りようとすると

「きゃっ、なっなに?」


空牙が私を抱き上げた

「まだ心配で歩かせられねぇからな」


「もう平気なのに…………」

けど、私を心配してしてくれてる事だから言うのをやめた