そんなことを思っていると


「大丈夫だ。俺がお前を必要としてるからな」



と、久遠空牙が優しく頭を撫でてくれた





なんで…どうして私の思っていることがわかたの?


どうして優しくしてくれるの?




ねぇ、あなたを信じてもいいですか?


少しだけあなたに甘えてもいいですか?




「ありがとう。久遠空牙」


「空牙でいい」

「分かった」



そうしてしばらく空牙は頭を撫でてくれた


そうしていると、私の携帯電話が鳴った


どうやら電話らしい



電話に出ると

『ちょっと!?どこほっつき歩いてんのよ!?こっちは妊婦が腹すかしてんのよ!早く帰ってらっしゃい!のろまね!いいわね?5分以内に帰ってこなかったらいつもの倍殴ってやるから!』


そう言って電話を切られた


はぁ……
しかたない帰るか………

ほんとは帰りたくなんかないけど帰らなきゃ


「ごめん私帰るね」


「送る」