「あ、いえ。大丈夫です」

そう言いながらもかなり手首が痛い


「無理すんな。痛い時は痛いって言えばいい。無理する方が辛いだろ?」



久遠 空牙がそう言って優しく手首を掴み袖を巻くった

「っつ、だ、大丈夫だから!」


はっと気づいた時には遅く久遠空牙や他の幹部にも傷を見られていた


「これ誰にやられた?」

久遠が聞いてきた


「誰でもない。た、ただ自分がドジで机の角にぶつけちゃったの」

すると副総長の奥谷 柊が


「机の角にぶつけただけでこんな痣はできませんよ?」


「胡桃、答えろ。誰にやられたんだ?」


「あなたたちには関係ないでしょ!ほっといて!」


私は幹部を突き放して走って帰路についた

そして帰るのはさっきの痣の原因にもなっている家庭