そして女は突然席を立ち教室から出ていった


「おい。お前ら行くぞ。どけ、通行の邪魔なんだよ」



うぜぇ女の群れから何とか逃げ出し女を追いかける


そして女がたどり着いたのは屋上だった


「空牙、いんですか?ここは俺らの場所でしょう?」

副総長の奥谷 柊(おくや しゅう)が言った


「もう少しだけ様子を見る」

「分かりました。ただし程々にしてくださいね?この場所に入られてかなりご立腹の人がいますから」

と顎で指してきた

言われた方を見てみると…


赤城 徹(あかぎ とおる)の肩と拳が震えていた

あれは相当怒ってんな


「徹、少し落ち着け」


「落ち着けるかよ!なんであんな奴がここに入ってんだよ!それをなんで黙って見てんだよ!」

「あの女が何なのか不思議なんだよ。お前らも気づいてただろ?あの女だけが俺らに無関心だったの」

「そうですね」


「それは…」