「ねぇ、帰んないの?」


私が質問をすると


「もしかしてさぁ…私の事待ってんの?」


嫌みとからかい気味に聞くと


「はっぁ?黙れ!うっせんだよ」


こいつ、顔に出すぎだろ


顔赤すぎ…

てか、どんだけ言葉遣い悪いんだよ。



「別に待ってねぇから!じゃぁな!俺帰る!」


それだけを大声で言うとバンッとドアを閉めて帰って行った。


なんだ、あいつ…素直になりゃいいのにさ


まぁ、私も帰ろっかなぁ


そう思い下駄箱に行き。


靴を取り外に出ようとした時


ふと横を見ると

「ぁ…」

そこには壁にもたれかかっている牧瀬。


「何やって…「しょーがねぇーから待ってやってたんだよ。」

こいつ、ホントひねくれ者だな。

素直になりゃまだいいのにさ



「ぁーそうですかぁ、じゃ、」

私はわざと知らんぷりして帰ろうとすると


「待てよ…」

腕を掴まれて


「な、なに?」


一瞬ドキッとする。



「ぁーいや、なんでもねぇ、」

そう言ってスタスタと歩いて帰ってしまった。


は?ぇーーー??


置いていくんかい!


少し期待した自分が馬鹿みたい。


もーいいわ!

それから、私は、1人で何かと考えながら帰った