「ウチ、執事でもしょっかなぁ、」


美瘡が口を開く。


「あ、じゃぁ私もそーしよっかなぁ!」

「ねぇ、それよりさ…」


と私の話は軽く流され


「あんた、牧瀬君と付きあってんの?」


突然の言葉に唖然とし口が開く。



「はっ?何言ってんの?ありえないからっ!」


「だ、だってさっきから華の背中に穴が開きそうなくらい
ガン見してんだけど、牧瀬君。」


ぇ、

ふと振り向くとバチッと目が合い


「ぁ、…」


「何見てんだよ。ブス。」


ぶ、ぶす!?!?



「うっせ、黙れ。悪魔が。」


ガタっと椅子から立ちこっちに向かってくる牧瀬。


「は?誰か悪魔じゃボケが。お前なんかブスだろーが。」


「ブスのほうがマシじゃい!悪魔なんかよりも!」


なんなんだ、いちいちなんか突っかかってきやがって!


「はいはい。もーイチャつかない!」


美瘡の言葉にその時だけ息あがあい。


「「いちゃついてないわ!」」




「あ.…」


「ぁっ!そうだ!いい事思いついた!」


なんか、嫌な予感がするんですけど


「ねぇ、牧瀬君体育祭の時華に制服貸してやってくれない?」


はっ!?


「何言って「いいけど…」

いいけど?!

そこはふつー断るでしょーが!


「いゃ、いらない…」

「じゃ、決まりね!体育祭の日忘れないでよ!」


聞こえてないの?


2人の耳には私の声は聞こえないの?


軽ーく流されてるんですけどー無視られてるんですけどー