君だけに。





そしてあたしはまた自分の部屋に戻ってきた。



「うぅ…っくっ…ひっく…」



これでよかった?


これで琇聖と美弥は幸せになれる?



「しゅう…せ…っ…すき…すき…なの…っ…」



琇聖、ほんとに好きだったよ。



初めての恋を教えてくれて、ありがとう。



この気持ち、伝えられなくてごめんね。


伝えてもきっと泣いてたけど…。




あたしはその夜、ずっと泣いてた。