来たのは屋上。



「奏多〜、何か用でもあるの?」


「ん〜、いや、ねぇな」


え?あるんじゃないの…?



「じゃあなんで…」



「辛そうな顔してたから」



あたしそんな顔してたんだ…。


「どうせあいつの事だろ?」


あ…そういえばここから裏庭見えるんだった…。



あそこにいるのは…琇聖と美弥。

お弁当渡したのかな…。


グイッ



あたしは奏多に引き寄せられた。



「か…な…」



「辛い時は泣くの我慢すんな」