君だけに。




「香になったら琇聖くんの隣にいれるでしょ?」


「それは…ただの幼なじみだから」



なに自分で言って自分を傷つけてるんだろ…。




確かにあたしはちっちゃいころからずっと琇聖の隣にいた。



けど…近すぎるんだよ。




ただの幼なじみ。それ以下でもそれ以上でもない。



だからあたしは…琇聖の幼なじみじゃなく生まれてきたかったんだ。



「それは違うよ、香」


「それに…琇聖好きな人いるみたいだし。


美弥両想いかもね?」