君だけに。





「か、香?!」


佑くんの声が頭に響く。



「目…痛いっ……」



見えなくなる…怖いよ…さっきより全然怖いよ…。



「香!!」

琇聖があたしを抱きしめる。


「…琇聖っ……」


「香!おい!大丈夫か?!」



あたしはそれから意識を失った。