君だけに。



それからもあたしは叫びそうになった。



琇聖が少し前を歩いていたから少しは怖いのも大丈夫だったけど…。



「おー!ゴールだっ」


「ほんとだ…っ」


「なんだかんだ楽しかったな〜肝試し」


「うん、そうだね」



あたしたちはゴール地点に着いた。


と同時に、美弥があたしに抱きついてきた。



「香〜!意外と怖かったよね!」


「うん!」


「あとね!あ、あたし…琇聖くんのとこ、行ってきます」


「うん!行ってらっしゃい!」



美弥、頑張れ。


美弥なら大丈夫。


美弥の事、応援するよ。


琇聖もきっとオッケーしてくれるよ。