君だけに。




だけど…こんな時に琇聖の笑った顔が浮かぶの。



あたしの大好きな笑顔。


太陽みたいで。あの笑顔にいつも助けてもらった。



あたしに元気をくれた。


こんな中途半端な気持ちで付き合えないよ…。



あたしは奏多にも幸せになってほしい…


だからほんとに奏多を愛してくれる人と
付き合って欲しいんだよ…。



「気持ちは嬉しいけど…ごめんなさい…」



「そっ…か…」


「ごめんね…」


「ん、いや…いーよ。その代わり、元気だせ」


「うん…ありがと…」