君だけに。





「あたし、琇聖のこと、諦めるの」


「え、まじ…?」


「うん…親友の恋を応援しなきゃいけないから」



「でも…それってキツいんじゃねぇの?


本気で好きだったんだろ?」


ほんとに好き。
諦めることも何年とかかかるかもしれない。


けど…諦めなかったらあたしは親友を失うかもしれない。



「そうだけど…諦める…。

琇聖と関わらないようにしたらそれができるかなって…」



「ほんとに…いいのか?それで」


「うん…もう決めたから…」