君だけに。





あたしは今日ほんとに琇聖としゃべってない。


廊下ですれ違っても目逸らされて、授業中も琇聖は外を見ている。


あたしのせいなんだけどね…。



「香、やっぱなんかあったんでしょ?」



美弥…鋭いよ…。


「昨日、喧嘩しちゃったんだ…。


でも、またすぐ仲直りするからっ」


ごめんね。今は嘘つくしかないの…。

「そっか…。

うん!2人は仲良くしてた方があたしもいいと思うよっ」



「うんっ」