「うるっせーんだよ!いもしねー、オオカミなんかに付き合ってられるほど、暇じゃねーんだよ!さっさとクソして寝ろ!俺もそうする!」
この町で唯一ドクターは、とんでもなく口の悪いおっさんだった。
機嫌の悪いドクターに、唖然とする僕。
でも、ドクターのげんこつのおかげで落ち着くことができていた。
今、ドクターに寝られては困る。
「違うんです!本当にオオカミが足をケガしていて、、、車にいるんで診てやってください!お願いします!」
怪訝な顔のドクター。
そりゃそうだ。僕だってこないだまでオオカミが生きてるなんて信じてなかったし、さっき会うまでは完全には信じられなかった。
こんな夜中に来たへんな男のことなんて信じられないだろう。
でも、百聞は一見に如かずだ。
とにかく、見てもらう事にした。