そんなある時、旦那さんは奥さんに言いました。 「本当にニホンオオカミなのかなぁ。早く保護されるといいね。」 「あら、どうして?」 「だって、ニホンオオカミは絶滅したんだ。だとしたら、最後のニホンオオカミかもしれないじゃないか。保護するべきだろ?」 「そうかしら。オオカミの幸せを考えたら放っておくべきだと思うわ。」 奥さんの意見は、旦那さんとは反対でした。