「痛ってー!」




あれ?俺、痛くない?

え?だれ?


恐る恐る目を開ける。


声をあげたのは俺を撃ったはずのリーダーだった。


リーダーの腕に、どこから入ったのか、大きな犬が噛み付いていた。


パニックになる強盗と人質。



犬を外そうと躍起になる強盗たち。


そしてその隙に逃げ出す人質。


俺はただ、ほっとして腰が抜けてしまった。