「ほーっ。恰好いいね、にーちゃん。」


全然恰好よくなんてない。

ただ、空気に流されただけだ。

今さっきの言葉なのに、もう取り消したくてたまらない。


「じゃあ、最後まで恰好よく散りな。」


リーダーが俺に銃口を向ける。


この場の全員の視線が俺に集まる。



俺は直視なんてできずに、目をつむった。