と、その時、 このピリピリした空気に、耐え切れなくなったのか赤ん坊が泣き出した。 「うるせえっ!今すぐ黙らせないと殺すぞ!」 怒鳴る強盗。 「お願い。お願いだから静かにして。ねっ。」 必死で泣き止ませようとする母親。 でも、赤ん坊は泣き止まない。 パァン! 突然大きな音が響く。 強盗の一人が天井に向かって発砲した。 「今すぐに黙らせろ!」 ますます大きな声で泣く赤ん坊。 今にも泣きそうな母親。 赤ん坊のおかげで、銃が本物なのはわかった。 最悪だ。 場の空気は悪くなるばかり。