「おーい!誰かいますかー?」 その時声が聞こえて、声の方に顔を向けた。 「ここにいます!たすけてください!」 声と共に、懐中電灯の明かりが近づいてくる。 「通報があったんですが、大丈夫ですか。」 近づいてきたのはお巡りさんだった。 助かった。 誰かが通報してくれたらしい。 「大丈夫です。あのオオカミが助けてくれて、、、」 「オオカミ?」 振り返ると、そこにはさっきまでいたオオカミはいなくて、男が一人伸びていた。