[ちょ!俺の赤ペンいきなり つかなくなったわー] そんな彼と話すようになったのは 1月の終わり。 あと1ヶ月半で卒業というときだった。 [それ、愛実がやったら つくと思うよー?] 話しかけた理由なんてなかった。 ほんの出来心。 魔法使いかよ、とあたしは 自分の心の中でつっこむ。