うわああぁぁぁああ、
今までの苦労がぁぁぁあああ。
人としゃべらないように、
人に見られないように
がんばってきたのにぃぃぃいい。
「 ぼ、僕のこと見えるの!? 」
窓際にいる少年は驚いたように
私を見て行った。
「 え? 」
質問の内容、変だよ......。
「 うわぁ、声もとどくんだね 」
がっつり話しかけられてるし
答えなきゃ、だめだよね......。
「 み、見えま、すっ...... 」
つっかえながらも答える。
同い年ぐらいの人としゃべるのは
久しぶりだ......。
「 本当に!? 君が初めてだよっ 」
少年は近づいてきて握手をしようとしてくる。
その瞬間、
「 あ 」
2人同時に声をあげた。
少年の握手をしようとした右手は
――――――――私の左手をすりぬけた。
