「 本も読み終わりましたし、
そろそろ教室にかばんを...... 」
そう言って立ち上がれば
教室に向かうために廊下を歩く。
「 だよねー 」
「 うん、わかる、わかるー 」
目の前からは楽しそうに話しながら
歩いてくる女子の姿が2人。
その2人の目には絶対私は見えない。
それでいい。
それじゃなきゃだめなんだ。
夢見坂学園に入って5か月間、
......いや、今まで生きてきてあんなふうに
笑って楽しく話した記憶なんて、ない。
「 なんか、涙でそうです 」
そう呟きながら教室にはいると人影が。
男の子っ......?
誰もいないと思ったのにっ......。
ひとり言、言ってるのバレた......?
