「 やっぱり、人、苦手なんだね 」
「 まぁ、はい...... 」
人がいない第二図書室で会話する。
周りから見たら、
私が一人で話しているんだろうけど。
「 大変じゃないの? 」
「 大変......ですけど、慣れちゃったんで 」
「 そうなんだ 」と夕凪さんのほうが
悲しげな表情になった。
なんで、と聞く前に1つの疑問が頭の中に
浮かんだ。
夕凪さんはなんで、
人が苦手なことを知っているんだろうか。
「 ごめんね、変なこと聞いて 」
「 だ、大丈夫です 」
まぁ、見てればわかるか。
今日、誰ともしゃべってないし、
青ざめた表情を見ればね......。