その時耳に飛び込んできた鼻につくよう な声と、よく知っている声。 伊織?知り合いかな? 「も~!最近相手にしてくれないから溜まっ ちゃうよ~」 「あ、俺もうやめたから。番号消しといて」 「え…?冗談でしょ?」 「や、マジで」 2人の会話が聞こえてくる。 いや、盗み聞きをするつもりはなかったん だけどね? ここからでるには2人の前を通らなきゃい けないワケで……。 でたくてもでられないし。 会話が終わるのを待ってるんだけどなんか こじれてる。