「おぅよ!」 恭祐くんが返事をすると2人は腕を組ん でいってしまった。 相変わらずラブラブなことで……。 この暑いな中、あの2人を見てられない。 私はすっと2人から視線を逸らした。 そして目の前の海に視線を向ける。 青とも緑ともつかないような不思議な色合 いが光を受けるたびに変わっていく。 この涼やかな色は結構好き。 人混みとこの暑さはどうにも好きになれな いけど。 「葵?おーい。聞いてるか?」 「え?なんかいった?」