足を振り上げている伊織を怒鳴りつけて やめさせる。 ホントにやりかねないんだから。危ない ったらありゃしない。 『それは良かった。じゃあ、一週間後に 行くから』 「……分かった」 『じゃあな』 電話を切り、伊織が帰ったのを見てから ベッドに寝転んだ。 仮にも私達はカップルなわけでしょ? 彼女をキスで脅す彼氏ってどうなのよ。 伊織の理不尽さに心の中で文句を言いな がら、ベッドでごろごろしていた。