「凜…会いたかった」
〈私もだよ…あのね……悠太…〉


「俺、ずっと凜の事好きだった。」
と言って私を後ろから、ぎゅっと抱きしめてくれた
〈ゔっ…〉
嬉しくて。嬉しくて。涙がとまらない。そして、悠太の温もりにも泣けてくる…
「泣くなよ。凜。」
〈ごめん〉

「お前、これからどうするんだ?」

〈…うーん…わかんないや…ずっと、このままがいい〉
ずっと、悠太に抱きしめててもらいたいな…
「そうか…」
〈ねえ、今日満月なんだね!お月様が綺麗だよ〉

「…」
あれ?悠太怒ってる?強く抱きしめ過ぎる気が…

〈…怒ってる?〉

「ここに泊まってもいい?」
「ああ。 腹減ってるか?」
「お腹空いてない。」
「そっか、俺も。DVD観るか?」
「いいね!観よ」
2人でベッドの上に座ってDVDを観るとか、何年ぶりだろうか。この先、2度ないと思っていたのに。

「おもしろかった!」
DVDを2本観てたら、既に夜中。
「お前は、ベッドで寝ろ」
「悠太は?床で寝るの?」
「そうだけど。」
「…1人で寝れないかも。悠太と一緒がいい…」
「それ、誘ってんの?」
「なにを?」
「なんでもない。わかったよ」

よかった。夜は、何故か怖いんだ。
悠太が隣にいるなら、怖くない。