ガチャ

っとドアを開けた。

そこにいたのは宅配便のお兄さんでもなく近所のおばちゃんでもなく


数年ぶりに見る、幼馴染の山岸諒矢だった。

「諒…矢?」

無意識に名前を呼んでしまった。

驚きで、ドアを開けた状態で固まっていると、

「翼ちゃん、久しぶりね。」

と諒矢の後ろから、諒矢の母 梨恵さんが顔を覗かせていた。


「…梨恵さん達こそ、お久しぶりです。」

やっと普通の状態に戻った私は、二人を家の中へ案内した。