your voice


「~♪♪~♪」

「…琴音さん、今日調子が悪いの?」

「!!」

「今日のあなたの歌声は他の人の足を引っ張ってしまっています」


 …やっぱりいつもの調子で歌えてないんだ。


「外に出て頭を冷やしてきなさい」

「…はい」


 ダメだな、私。

 どうにかして気持ちを落ち着かせなきゃ。


「…失礼します」


 私が教室のドアを閉めるとまた歌声が再開された。

 …きれいな歌声。

 確かに、私がこの中にいたら足引っ張っちゃうよね。