「おはよ、琴音~!」 「うん…花純おはよ」 「なんかうかない顔してるよ?」 「うん…」 昨日の夜、あの後… 龍臣さんの様子がおかしかった。 いつもならきっと…襲われれた。 なのに。 『…嫌そうだしやめといてやるか』 そう言って龍臣さんは夕食を食べに寮の食堂へ出て行った。 そして先に夕食を食べに行っていた私は一人、部屋に取り残された。