殺人犯。


その言葉が解斗の頭を巡る。


どんどん小さくなっていく鎌の姿。


血が滴り落ちる右肩。


解斗は鎌の最期を見たくないがために、俯いて目を瞑り、静かに泣いた。


が、解斗は気付くべきだった。


鎌が落ちた後、地面に当たる音がしなかった事に。


ただ泣き続ける解斗の横に、赤羽が舞い降りてきた。








─end─